有限会社淡路は、今年創業60周年を迎えることができました。
これもひとえに長年にわたる皆様方のご支援、ご協力、ご指導の賜物であると厚くお礼申し上げます。
1962年の創業から今年で創業60周年を迎えております。このような記念の年となり、還暦を迎えた会社ではございますが、創業当初は、ポリエチレン製品製造・販売から、やがて1970年代には包装資材品販売、1990年代初めには、イベント・レンタル業を開始し、1990年代の終わりには、本格的な海外仕入れ品(ポリエチレン製品)の販売を行うようになりました。そしてこの度、60周年のタイミングで新工場と大型リサイクル設備を導入し、新事業をスタートさせました。
これまでの歴史は、創業時から成長そして安定的であった事業も21世紀になり、それまでの成長は鈍化してきました。更に環境問題により、取扱品目の規制、そしてコロナ時代となり、会社としては、大きく方向転換をしていくことを余儀なくされております。
私自身にとりましても2004年に会社代表となりまして今年で19年目となるわけですが、このリサイクル事業については、私自身が初めて本格的に取り組む事業になります。
ですから何よりも全力を傾注して事業化を成功するために強い信念をもって取り組んでまいります。
時代は地球環境時代であり、資源循環型社会を常に意識していくこと、作る側の責任としてSDGsを重視し、業界の先取りをしていくことを目標としてこれを機会に、持続可能な企業を目指して会社がますます発展していけるように取り組んで参りたい所存でございます。
創業は、キューバ危機の年で『冷戦』の真っ只中でした。 創業者は若干25歳であり、現在の広田の焼き鳥屋鳥蔵(貸店舗)の場所(井上商店所有)で、創業し細々と開業しておりました。 当初は、製袋機、印刷機設備でスタートする。早いうちに事業が軌道に乗り、現在の本社の所在地に移転し本格的な設備投資を実施していくことになりました。
1970年頃の工場(現在の本社がある場所)
1962 |
井上昌三(現会長)が三原郡緑町広田で創業創業時の名称は「美原印刷製袋所」で当初は、製袋機、印刷機設備でスタートする。 |
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1965 |
三原郡三原町市福永362-7(現在の本社)に「淡路ポリエチレン」を創業し、本格的なインフレ設備を導入。 工場に隣接している井上家住居 |
1969 |
現代表の佳典が誕生する。 |
73年のオイルショックで資源不足が心配された時でしたが逆に業績を上昇させていくことに成功していきました。
70年代前半から半ばごろまでは、積極的に工場の設備投資を行い、機械設備を増設して参りました。この頃からは、トレーや割り箸、包装紙等の包装資材品の販売にも着手し始めました。70年代後半には、新たにシール販売用に、シールの機械を設備するも失敗する事業もありました。80年には、手狭になってきた場所に、新しく新社屋の建築工事を開始し、この時代に飛躍していた包装資材販売に力を注いでいた時期でありました。
建設中の本社
(圧送ポンプでコンクリート打設)
1973 |
オイルショックが起こるも、資源不足、材料不足により、販売先からオーダーが殺到し、影響も少なく更に攻勢をかけ上昇することになる。 |
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1974 |
工場敷地内に、包装資材保管用の倉庫を建設。 |
1975 |
75年の8月下旬に、2部隊に分かれて沖縄に慰安旅行に行く。 |
1979 |
社員旅行で韓国に行く。 韓国ソウル(1979年新年旅行) |
1980 |
本社新社屋建設工事開始。 |
現在の本社が完成し、続けて本社増床を行い、包装資材の販売にも力を入れることになりました。80年代後半には、南淡工場を操業し、ポリエチレン製造にも更に傾注していくことになりました。
この時代も更なる成長と発展を遂げていった時代でした。
1981 |
本社新社屋完成。 金刀比羅宮(1981年新年旅行) |
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1984 |
本社増設工事完成。 |
1985 |
美原印刷製袋所と淡路ポリエチレンが合併 |
1987 |
南淡工場完成、24時間操業を開始する。 |
日本国内では、バブル経済の崩壊により、低迷期になってきた時代ですが、この時代に弊社は新しい事業として90年代始めにはイベント業を創設、明石海峡大橋の建設工事に伴う淡路縦貫道工事やそれ以外でも淡路島内では大型の公共工事が多くあり、需要が低迷することなくそれぞれの部門(ポリ・包装資材、イベント業)は飛躍していきました。
また、90年代の最後には、海外製品も台頭してきたことにより新たに輸入品を仕入れて販売する部門がスタート。
2000年には、本来であれば、98年の明石海峡大橋開通時に開催する予定でした淡路花博ジャパンフローラが開催され、弊社は、期間中、期間の前後と約1年間の間に数多くのイベント、建築工事、看板等で実績を上げることになりました。
淡路花博生産技術展示園ゾーン休憩テント施工
淡路花博ゴーゴーゴーベンチ設置工事
1992 |
イベント・レンタル部門創設。 |
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1994 |
有限会社淡路に社名変更する。 |
1995 |
阪神淡路大震災が発生し、前半は低迷するも後半は復興需要の反動で回復する。 |
1998 |
明石海峡大橋が完成し、橋上イベントを受託。 |
1999 |
海外輸入部門がスタート。 |
2000 |
淡路花博ジャパンフローラ2000開催。花博の効果で年間を通して繁忙期となる。 |
2005年から2006年にかけて平成の市町村合併となり、淡路島内も3市になり、財政状況が以前よりも厳しくなってきた時代でした。
2004年に代表(現社長)となったころは、売り上げも下降気味でしたが、国体が開催されるなどで徐々に業績を、上昇させていくことになりました。又、後半(年代)には海外製造部門の仕入れが増大し一時期躍進しました。
のじぎく兵庫兵庫国体炬火採火式
神戸市事業系ごみ袋
2001 |
新たな販路開拓の為、京阪神方面と対象とした営業・配送を開始。 ユニバーサルスタジオジャパン(2002年新年旅行) |
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2004 |
代表取締役に井上佳典が就任。 |
2006 |
のじぎく兵庫国体が開催され、前年のリハーサルも含めて多くの実績を残す。 |
2007 |
神戸市事業系ごみ袋を落札。長年にわたり手掛けていくことになる。 |
2009 |
リーマンショックの最中であるが売上が過去最高となる。 |
先のリーマンショックの影響と東日本大震災が発生し社会情勢が悪い中、同様に落ち込むかと思われたが、売上的には更に上昇させていくことになり、2015年には、過去最高の売り上げを更新することになりました。
設備も少しづつ更新し、工場は、屋内外でリニューアルし、少しづつ再構築を実施しました。
11年ぶりに押出機を導入
工場外壁リニューアル工事
2014 |
11年ぶりにインフレーション機械設備を導入。 |
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2015 |
ものづくり補助金事業により、高速製袋機械を導入。 城崎日和山海岸(2017年新年旅行) |
2017 |
創業55周年記念披露パーティーを開催。 創立55周年記念パーティー開催 |
2020 |
ものづくり補助金事業により、押出機設備を導入。 |
コロナ時代となり、更に環境問題が深刻化し買い物袋の使用に規制が厳しくなり、困難な時代を迎えることなってきたが、新しい製品を考案したり、ものづくり補助金そして事業再構築補助金制度に挑み新規事業に参入し、挑戦し続けるよう取り組んでいます。
新工場完成
大型リサイクル設備導入
2021 |
東京ビッグサイトに新ものづくり・新サービス展に出展。 新ものづくり・新サービス展 |
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2022 |
事業再構築補助金制度により、新工場建設と大型リサイクル設備を導入。 大型リサイクル設備用新工場竣工式 |